美容師によって違う髪質判断 “クセ毛の色々”美容師さんに聞いてみてわかった、私が「クセ毛カット」に前向きになれない理由

縮毛矯正30年の歴史



「自分が一番クセが強いと思っている」

美容師さんのこの言葉に、わかる〜と心からうなずく私。

でも、私の髪質は実際どうなのか?

クセ毛・縮毛矯正のあれこれ、私が通う2軒の美容師さんに聞いてみました。

髪質診断は自分、そして美容師によっても大きく違う
私が「クセ毛を活かすカット」に躊躇するのは、顔周りのクセにあった!



 【A店】縮毛矯正施術【B店】カラー・カット施術自己認識
クセの強さ全体はそうでもないが、 部分的(特に顔周り)が強い。強い方だと思う。(特に顔周り) デジパをかける視点で言えば、難しい毛質。めっちゃ強い
髪の太さ細い平均値(細くもなく太くもなく)太い方
髪の量平均値平均値多い方
ダメージそうでもないそうでもないそうでもない



■美容師の視点、キャリアによって「意見」は変わる

【縮毛矯正視点】

①薬の強さはどう決まる?

 当店独自の薬の強度は1未満〜9まであり、標準は7。

 髪の細さ、部分的なクセの強さ、日々のアイロンの頻度(スタイリング)によって変わってくるので、クセの強

 さだけで薬の強度が決まっているわけではない。

 当店は専門店なので、こうした細かい点にも部分的に対応出来ている。

②施術に一番影響するのは?

 カラー。頻度、種類に大きく左右される。

 特にメッシュが入っていると、ダメージがタテ分けになるので、薬の強度を変えることが出来なくなる。

③店を変える時に気を付けて欲しいことは?

 一番困るのは、自分の髪を知らない人。

 自分の髪がどんな施術を受けてきたのか、履歴を知らない人や忘れている人。

 美容師に” お任せ”している人はその傾向が強い。

 プロだって、目の前の髪からその履歴を見極めることは非常に困難。

 店を変える際には、「髪の履歴(いつ、どんな施術を受けたか)」を把握しておくと、

 リスクは回避できる(傷みを最低限に抑えられる)。

 初来店のお客様で、ダメージによっては施術が出来ないときがあるが、

 それは”全く出来ない”のではなく、やってみないと分からないというリスクがあるということ。こちらとしても

 チリチリにするのは避けたい。

④店を変える時の見極めポイントは?

 自分で他のお店で施術を受けることができないから、実は美容師だからといって

 他の美容院をすごく知っているわけではない、という前提で…

 縮毛矯正はキャリア。

 ひとりサロンや縮毛矯正をどれだけやってきたか、を明確に言えるのはキャリアに自信があるのでは?

 メリットデメリットをきちんと理論的に説明出来ることは安心材料になると思う。

⑤縮毛矯正を受ける際に注意して欲しいことは?

 専門店でも、ダメージをゼロにすることは出来ない。

 もちろんダメージを最小限に抑えようとしているが、

 明らかなのは「ダメージを治す」ことは出来ないということは理解して欲しい点。

⑥日々のケアで気を付けて欲しい点は?

 なるべく髪を絡ませないようにして欲しい。

 指通りのいいシャンプー・コンディショナーを使うこと。

 値段ではなく、自分の髪に合う、指通りのいいものを。

⑦髪型はやっぱりロングにすべき?

 人のクセによって異なる。切り方によってはボブもあっていい。

 ただし、「イメージ」は人によって大きく異なるので、あまり期待させ過ぎることは言わないようにしている。



【デジタルパーマ・カラー視点】

①縮毛矯正、カラー、パーマをする際に気を付けることは?

 ケミカルダメージは2種類まで。

 縮毛矯正・カラー・デジタルパーマ等3種類同時は無理。

 ブリ―チは2種類同時で無理。

②「傷んだ髪」で美容師が困ることは?

 そもそもリクエストのヘアスタイルにすることが出来ない可能性が高い。

 「傷んでもいいからお願いします」とよく言われるが、

 それは、「傷んでもいいから、とりあえずリクエストのヘアスタイルに出来る」と

 思っていること。

 美容師側の「出来ない」というのは、

 そもそも「傷んでいるから、リクエストのヘアスタイルにすらならない」ということ。

 お客様のリクエストに応えられないのは美容師してもとてもツラい。

③ネットで「香草カラー」でも傷むという情報があったが…?

 香草カラーには2種類あって、当店では水溶きのみで施術している。

 「クセ毛日記」は、水溶き香草カラーで白髪を染めているためケミカルダメージが無く、

 縮毛矯正×カラー×デジタルパーマが可能になっている。

 1)水溶き … 傷みは抑えられるが、髪は明るくならない(暗めの色のみ)

 2)ケミカル(オキシドール)溶き … 髪は明るく染まるが水溶きより傷みが大きい

④50代ロングはNG?

 年代に関わらず「人による」。

 そこまで傷んでなければ「見苦しい」とはならないのでは?

 個人的には、年代よりも「頭の大きさ(頭身バランス)」「服装」が重要だと思っている。

 現役時代の具志堅用高さんがあの髪型が似合ったのは頭が小さいから。

 年を重ねて気を付けた方がいいと思うのは「流行を追い過ぎない」ということだと思う。

 以前、生え際のクセを隠すために若い女性に多い触覚的なものをつくりたいという

 50代の女性がいた。

 流石に難しいと思った。

 一般論で決めつけはせず、頭身バランスといった全体のバランスから

 ヘアスタイルを絞っていった方がいい。

⑤縮毛矯正をしている人にオススメのヘアスタイルは?

 自身の髪を客観視するのは難しい。

 自分がしたいヘアスタイルと、第三者から見て似合うと思うヘアスタイルはなかなか一致しないもの。

 自分の髪質、頭身バランスを把握して、自分に似合うヘアスタイルを考えてみて欲しいと思う。

 ただ、縮毛矯正は「無理矢理髪を真っ直ぐ状態」にしているので、

 丸みを帯びた髪型は難しい。

 「クセ毛日記」さんも毛先をすいて軽くしたけど、

 縮毛矯正かけていない人だともっと丸みが出来る。

 クセがないと思っていても自然にカーブされているから丸みが出るが、

 縮毛矯正をかけた髪は真っ直ぐだから丸みが出ない。

 なるほどなるほどと、うなずくことばかりでした。

 これほど長く通っていながら、こんな風に真面目に話を聞いたこと今までなかったような気がします。

 そして、2軒の美容師さんに共通に言われた

 「顔周りのクセが強い」という指摘に

 私が「クセ毛を活かすカット」になぜチャレンジする決心がつかないのか、

 少し分かった気がしました。

 「クセ毛カット」や「カーリーガールメソッド」等の動画を観てても、

 根元は比較的落ち着いていらっしゃるように見えます。

 (もちろん、きちんとセットされていらっしゃるからだと思いますが)

 「クセ毛を活かすカット」は、クセ毛の中でも向き不向きがあるとは想像していましたし、

 美容師さん(パーマ・カラー担当)も、これまで「う〜ん」と明らかにオススメされてこなかったので、

 私は不向きな方なのだと思っていましたが、

 もう納得です。

 私、痛いくらいにひっぱらないと根元が落ち着かないのです。

 おかげで髪の毛が抜けてしまってきたせいか、

 最近は産毛のような細い短い毛が多く、さらに加齢で水分が減っているから

 年々クセが強くなっている始末。

 いつかはチャレンジしたい「クセ毛カット」。

 朝の時短が一番の目的となっている今、

 顔周りのクセがますます強くなっている今、

 まだ働けている今、

 「今」はまだそのタイミングではないと、その時を楽しみに今は見送ろうと思います。

 とはいえ、先日プロのヘアメイクをされている方にお会いしたのですが、

 「とにかく、一度勇気を出してクセ毛を活かしてみな!」と

 言われてしまいました。

 少しずつ心の準備をしていこう…。

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